コラム9
宛先: 初級者の方へ
題名: 字数が多い場合の対策(1)
こんにちは。花坂です。
今回のテーマは、字数が多い場合の対策についてです。
字数が多い場合、「字数が埋まらない」という悩みをもつ方がいらっしゃいます。
そのお悩みについては、コラム2〜4をご覧ください。
これからお話するのは、「字数制限が多いときに注意するべき心得」です。
それはズバリ、「論理で説得する」という点です。
ところで、短い文章と長い文章は、ただ文字数の違いだけなのでしょうか?
例えるなら、陸上競技の短距離走と長距離走の違いです。
例えるなら、俳句と長編小説の違いです。
例えるなら、一軒家と高層ビルの違いです。
そう、ただ大小、長短、といった違いではないのです。
それぞれに魅力が、そして攻略方法があるのです。
文を長くつなげれば長い文章になるのではありません。
このコラムを読んでくださるみなさんには、ぜひとも
「最後まで読者をあきさせずに読ませる文章」や
「読み終わって読者に損な気分にさせない文章」を
書けるように、がんばってほしいと思います。
そのために、まず最後まであきさせずに読ませる方法を考えましょう。
まず一つは「同じ内容を繰り返さない」ことです。
長い文章を書き慣れない人は、字数を埋めることに必死で、
同じような内容を別の言葉を使って、もう一度繰り返そうとします。
でも、逆の立場、つまり読む側に立って考えてみてください。
そんな小手先のごまかしは、読めばすぐに見抜かれ、
読者(採点者)をうんざりさせるだけです。
つまり、マイナス効果です。
反復という技法は確かにありますが、字数を埋めるために使ってはいけません。
コラム4で設計図の話をしました。
字数が多い場合、設計図は欠かせません。
長いからこそ、全体の文章構成が重要なのです。
設計図の段階で、「書く内容」と「それぞれの字数の割り当て」を決めましょう!
そうすれば、同じ内容を繰り返すことを防げます。
長距離走ではペース配分が大事ですよね。
長い文章を書くときも、同じです。
始めから言いたいことを全て書ききってしまうと、あとが続きません。
そこで考えなくてはいけないのが、
全体の構成です。
長い文章では、「構成」が特に大事です。
この「構成」のことを、別の言葉で言うと、「つながり」になります。
構成というと難しく聞こえますが、要するに、意味のつながりのことです。
文と文の意味のつながりがあいまいな場合、読者(採点者)は意味をとれず、
苦しみます。もちろん、マイナス効果です。
では文と文とをうまくつなぐ方法は?
さきほど、同じ内容を繰り返すべきではないと書きましたが、
まったく繰り返さないというのも、実はうまくいきません。
そこが難しいポイントでもあります。
よく答案添削で「ここのつながりが不明」と言われてしまうのは、
そうした点だったりします。
文と文は、リレー走者がバトン渡しのときに一緒に走る瞬間があるように、
少し重ねて、次へとつなげるのが、もっとも良い方法です。
一文ごとまったく別の内容をつなげようとすると、読者が努力して
意味をつなげなければならず、読者側に負担をかけてしまいます。
読むのに疲れた採点者がどういう評価をくだすかは、言うまでもありません。
さて、今回は長文では論理が大事だという点を意識していただくことに
とどめておきましょう。
次回は、つなげ方の効果的な方法についてお話したいと思います。
(1.360字)
花坂信勝
2008.7.14 作成


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