コラム7
宛先: 初級者の方へ
題名: 字数が少ない場合の対策(2)
こんにちは。花坂です。
今回も字数の少ない作文の解き方について取り上げます。
文章を短くまとめることは簡単なことではありません。
ただ適当に文章を短くしても不十分だからです。
まず、字数の少ない作文を2つのタイプに分けて考えます。
一つは小論文などで出題される要約文、
もう一つは志望動機(エントリーシートその他)などです。
要約文。
これは大学入試でよく出題される形式ですが、
あなどるなかれ、
これぞ簡潔な文章を作成する一番のトレーニングになります!!
答え方は、出題された長めの文章を短くまとめればよいのですが、
そうは言っても、漢字や言い回しが難しいものも少なくなく、
「どこが重要か」を見抜けない生徒さんが多いようです。
しかし今回は、要約文の答案作成のポイントのみにふれます。
要約文にもり込む内容は、次の1〜5の順番で優先的に書いていきましょう。
字数制限が厳しいとき(50字など)は上位のものだけ、
字数制限が比較的ゆるいとき(300字など)は、できるだけひろいます。
1.筆者の意見、結論(何をどうしたいのか)
2.筆者の問題意識(何について語っているのか)
3.問題の原因(なぜその問題が起こったのか)
4.象徴的に取り上げられていること、例え話
5.筆者の意見に対する反論、ジレンマなど
ちょっと難しい説明になってしまったかもしれません。
ここで、上の内容を分かりやすくするため、
ある環境問題についての文章があったと仮定して、要約文の例を紹介します。
(50字制限 ・・・ 1+2)
筆者は近所の買い物であるならば、自転車を使うべきだと主張する。
環境問題にも健康のためにも良いからだ。
(150字制限 ・・・ 1+2+3)
筆者は近所の買い物であるならば、自転車を使うべきだと主張する。
私たちの多くは、便利な自動車を使って買い物に行くことも多いが、
排ガス、ガソリンの燃焼をともなうため、酸性雨の原因や、資源の枯渇など
環境問題に悪影響を及ぼすからだ。また、排ガス出さない自転車は
自分の力で漕ぐため、自身の健康維持にもつながる。
以上の例で雰囲気はつかめましたか?
要は、字数が増えるほど、文章の骨格(言いたいこと、核心部分)から
補足的な内容をひろっていくというわけです。
2つの目の要約文は「3.問題の原因」が加わることで、
もとの文章の構造が見えてくるような印象を与えます。
この「もとの文章の構造が見えてくるような印象を与えること」が大事。
これが感じられないと、要約文としては不十分です。
逆に文章を短くするために、以下の点も心がけます。
・具体例を削る。
・細かい事実説明を削る。
・説明的な語句はなるべく削る。
もちろん字数制限が厳しいほど、たくさん削ります。
ただしこうしたコツは、いくら頭で理解しても、
実際に練習してみないことには上達は見込めません。
私がコラム1で「まずは書いてみよう!」と述べたのは、そのためです。
さて、次にエントリーシートなどの志望動機の場合。
これも上で説明したことが基礎になります。
さらにその上で必要なのが、
「『分量が短い=内容が少ない、薄い』にならないように気をつけること」
です。
短い字数の間に、きらりと目を引く文を書くことです。
しかし私たちは詩人でも小説家でもないので、そうそう書けるものでは
ありません。
ではどうすればよいか?
これについては、また次回、扱うことにしましょう。
今回は、この辺で。
(1.385字)
花坂信勝
2008.6.29 作成
2008.7.4 最終更新


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