コラム4
宛先: 初級者の方へ
題名: 字数が埋まらない! (3)
こんにちは。花坂です。
引き続き「字数が埋まらない」問題を扱います。
今回は、
「字数が少ない段階で文章が完結して、埋められない」、
というケースでお悩みのT君のお話をします。
T君、1,000字の作文は初挑戦でしたが、書く内容がすんなり思いつき、
書き出しも順調、自分の言いたいこともすっきり表現でき、
「よし、これで完成だ!」
と言って元気よく最後の一文を書き終えました。
が、なんと700字程度しか埋まっていません。
「ここで終わるのは分量が少なすぎるなぁ。
でも、もう結論書いちゃったし、付けたすと内容が台無しになりそう・・・。
それに300字近くも結論を引っ張れないよ・・・。
だいいち、直すのは面倒だなぁ〜」
あらあら、T君は途方にくれてしまいました。
さぁ、どうしましょう。
あなたならどうしますか?
私はT君のような方を毎年たくさん見ます。
これは作文初心者に多く見られる傾向です。
私はこういう時、必ずある質問をします。
すると、必ず「はい」という返事が返ってきます。
質問はこうです、
「書く内容をメモせずに文章を書き出しましたか?」
その人の文章レベルによりますが、
基本的に400字以上ならば、いきなり文章を書き出すのではなく、
まずは書く内容を整理するため、メモを取ることをおすすめします。
花坂作文教室では、この下書き用のメモを「設計図」とよんでいます。
「設計図」と聞くと、なんだか家を建てるみたいですね。
でもそうなんです、
家の壁や柱をいきなりイメージで積み上げてゆく大工さんがいないように、
作文もイメージでいきなり書くのではなく、設計図をまず書きましょう、
という意味をこめています。
たとえば積み木で家を作って遊ぶときは、設計図はいりませんよね。
工作に慣れた人なら、犬小屋も何も見ずに組み立てられそうです。
でも実際の家や、ビル、さらにはタワーなどの高層建築になると、
頭の中のイメージだけで設計図にたよらず建てられるでしょうか?
字数の多い作文では、設計図が必要です。
特に作文を書き慣れていない人ほど、必要です。
設計図なしに書き出すと、前後のつじつまあわせに困ったり、
思ったより文章が少なく終わってしまったり、
逆にふくらんで収拾がつかなくなったり、
効率が悪く、作成に時間がかかります。
設計図を書いたなら、それにそって、あとは作文用紙に書くだけ。
設計図の書き方は簡単。
「何を書くのか」「どのくらいの文字数で書くのか」をメモします。
設計図上で直すほうが、
一度書いてしまった文章を消して書き直すのにくらべ、
時間や労力の負担が減らせます。
設計図のくわしい話は、あらためてご紹介しましょう。
さて、
次回は、字数について一歩深めて考えます。
そもそも字数とは何なのか、何を意味しているのか。
あなたの入りたい高校や大学や企業は、なぜその文字数を指定するのか。
何か理由があるのか。
文字数ごとの対策はあるのか。
一緒に考えてみましょう。
(1,192字)
花坂信勝
2008.6.9 作成


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