コラム10
宛先: 初級者の方へ
題名: 字数が多い場合の対策(2)
こんにちは。花坂です。
今回も「字数が多い場合の対策」についてです。
コラム9では、長文では「論理」で説得するものだと書きました。
でもなぜ「論理」で説得する必要があるのでしょうか?
それは短い文章のように、印象付けができないからです。
短い文章は、その短さゆえに印象付けができますが、
長い文章では、その長さゆえに読者に全ての内容を印象づけることは
難しいのです。
でも長い文章でも「心に残る文章」「印象深い文章」はあります。
皆さんも、そういう文章に出会ったことはありませんか?
俳句のように短くなくても、
長くても読者に印象を与える文章はたくさんあります。
そしてそれらの多くは、読者に共感できる何かを持っています。
では読者に共感できる何かとは、何でしょうか?
その一つが「論理」です。
「なるほど」、「確かにそのとおり」と、思わせることです。
読んで納得させることです。
ではその方法は?
「言いたいことと、その理由を、わかりやすく表現すること」です。
「言いたいこと」は、自分の思い。
強く思えば思うほど、言葉に力がこめられます。
「理由」は、読者に伝えるための説明です。
自分の思った通りの理由をただ書いてはいけません。
どうすれば相手を納得させる理由になるかを選んで書きます。
読者が共感するかしないかは、この説明によります。
「わかりやすく表現する」とは、ストレートに伝えること。
まわりくどい表現を使わないこと。
この三点を心がけて練習すれば、説得力のある文章が書けるようになります。
相手に自分の思いや気持ちをくわしく伝えよう、伝えようと思えば思うほど、
文章は自然と長くなるのです。
「これ以上くわしい説明はいらないな」と思えば、文章は自然と止まるはず。
与えられた字数は「どのくらいくわしい説明を求めているか」という、
出題者側のヒントだと考えてください。
では、具体的に「言いたいこと(主張)」と「理由」は、どうつなぐのか。
基本的に、「主張の後に理由を書いた方がよい」です。
なぜなら、採点者(=読者)は忙しいから。
忙しい人は、速く理解したい。
速く理解したいから、言いたいことを先に伝えてあげるほうが、親切です。
理由を先に言ったあとに主張するのは、あまりよい方法ではありません。
「くどくどと長い」「もったいつけている」という印象を与えかねません。
そして主張は短く、理由はやや長めに、です。
主張のほうが大事だといって、理由より長く書く人がいますが、
それでは相手を説得しづらい。
書き方を少し工夫すれば、すぐにこのくせは直せます。
少々極端な例を一つ、あげておきましょう。
水が飲みたい。アイスが食べたい。クーラーですずみたい。暑いから。
↓
何か冷たいものがほしい。朝から外で働き通しで暑くて、のどが乾いたから。
さて、これまで
「字数」という切り口で長々と書かせていただきました。
次回からは「論理」という軸で、文章上達の方法を探っていきましょう。
(1.196字)
花坂信勝
2008.8.8 作成


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